竹野川の源流を辿る
竹野川は全長27.6km、丹後半島を流れる最長・最大の河川です。
竹野川は高尾山~鼓ヶ岳山麓に端を発し南方向へ流れ下り、五十河~三重の田畑を潤し、谷内付近で流れを正反対の北方向へと変えます。その後、磯砂山山麓からの常吉川、鱒留川などの支流を集め、大宮町、峰山町、弥栄町を流れ、丹後町の日本海へと流れ出ます。
河口の丹後町間人では、観光名所として有名な「立岩」の巨岩が流れ出るのを惜しむかのように立ちはだかります。

丹後町岩木付近を流れる竹野川

弥栄町を流れる竹野川

支流(右)常吉川との合流地点

常吉川合流付近と酒戸古橋から上流では川の流れが180度変わり正反対になります。

酒戸古橋は竹野川に掛かる国道312号線の橋で、南へ向かえば三戸谷峠を越して野田川の流域に出ます。
竹野川源流は三戸谷峠がもう少し低ければ、ここで流れを変えずに南に下り、野田川の支流となっていたかも知れません。

大宮町森本を流れる竹野川。
遠くには源流の流れ出る高尾山の山々が見えます。

どちらが本流か迷う地点です。
右側「新宮」方向。左側「五十河」高尾山内山方向。

川の水量、長さなどを考えると左の高山方向なのですが、グーグルマップでは右が竹野川となっていたので、今回は新宮方向へ向かいました。
車は新宮の外れに停め、竹野川沿いの山道を行けるところまで登ってみます。

何本もの支流から離れ、本流を目指すと川幅も水量も次第に少なくなってきました。

草木の生い茂る前の、見通しの良いこの時期を選んで来たのですが、谷筋は倒木や枯れ木が積み重なり簡単には前へ進めません。(>_<)
川沿いの道も無くなり、軽装備の登山姿では厳しく、これ以上の登山は無理と断念しました。

本流へ注ぎ込む色々な谷筋からの、支流の写真です。

始まりのイメージはこんな感じでしょうか。
雪解け水や雨水が地面に染みこみ、岩の隙間から滴り落ちた水が集まり竹野川となって日本海へ流れ出る。
水の壮大な旅ですね。(^^)/

ウグイスのさえずりを聞きながら、竹野川源流の森を散策してみました。そこは春の野の花が芽吹き、生命感にあふれていました。
苞葉の形などからジロボウエンゴサクと思います。

クサソテツ

イタドリ

タチツボスミレ

ヤマルリソウ

トキワイカリソウ

ヤブツバキ
