天女舞う磯砂山
日本最古の羽衣伝説が伝わる磯砂山は360°大パノラマの丹後のヘソのような場所です。

磯砂山は丹後半島付け根のほぼ中央に位置し、東方向には天橋立を眺め、西方向には久美浜湾小天矯が、そしして北方向には日本海、依遅ヶ尾山、南方向には大江山連峰を見渡す、丹後のほぼ全てを見渡すことの出来る山です。

天女の里から磯砂山(いさなごさん)へは何度も登ったことがありますが、今回は大宮町上常吉の白瀧不動明王がある谷筋から登ってみました。

白瀧不動明王

この流れ落ちる渓流の源には、羽衣天女が水浴びをしたとされる女池があります。
磯砂山への林道沿いには、間伐材を利用した木製床固工と呼ばれる珍しい作りの砂防ダムが何ヶ所かありました。

ミズタビラコ

マムシグサ

ムラサキサギゴケ

徐々に道幅が狭くなり、途中木製の橋が崩落して通行が困難な場所がありました。(>_<)

上常吉からの登山道は、天女の里からの登山道と、女池⇔山頂の分岐点で合流しました。

ここから磯砂山山頂へは恐怖の階段720段ですが、その前に天女が水浴びしたとされる女池へ行ってみます。
ブナの新緑がとても綺麗です。(^^)/

日照りが続いたせいか、女池には水がほとんどありません。
イノシシがドロ浴びをしそうですが、天女が水浴びしたとは想像も出来ない荒れた場所です。(-_-;)
私が想像するには、大昔はこの植林された杉林は無く、水を浄化すると言われるブナの森が一面に広がり、春には新緑を映す水面が、秋には色付いた木々の葉を映す水面をもった美しい女池が存在していたのではないかと思う事です。
せめてこの場所だけでも杉を伐採して、ブナやモミジの木々を周りに植えたら、天女のイメージを期待して訪れる人々の期待を裏切らないと思うのですが…
間違っても風力発電の風車だけはここに設置しないで欲しい。

女池から登山道に戻り、500段を死にものぐるいで登り、あと250段です。
つくづく最近の体力の無さを実感します。💦 南無妙法蓮華経これを唱えると極楽浄土へ

山頂の展望台がようやく見えてきました。

山頂付近一帯は眺望確保のため木々が伐採されており、360度の大パノラマです。
この眺望を当たり前のように思っていますが、地元の山を管理する方々の労力のおかげです。感謝!m(__)m

東側には天の橋立が、振り向けば久美浜の小天矯を見ることが出来ます。

天女の姿を見ることは出来ませんでしたが、山頂ではアゲハ蝶が飛び回り、春の心地良い空気が漂っていました。

- 関連記事