上世屋に舞うウスバシロチョウ

上世屋の水田に水が張られる頃、里の周りではこの時期しか見ることの出来ないウスバシロチョウがヒラヒラと舞い踊ります。

ウスバシロチョウはウスバアゲハとも呼ばれ、透き通るような羽を持った美しい蝶です。

その美しい羽はバタバタと羽ばたかず、ヒラヒラと滑空するように飛びます。
他の蝶が年に数回世代交代するのに対し、ウスバシロチョウは年一回卵を産み、その卵で越冬して、雪解けとともに幼虫になり、ヤマエンゴサクやムラサキケマンなどを食草として育ちます。また、繭を作って蛹になるという、蝶としては珍しい生態を持ちます。

上世屋の棚田

上世屋では山からの水が冷たく、「こなわ」と呼ばれる畦の縁に作られた水路に水を引き入れ、地温で水を温めてから田に水を入れる珍しい構造が見られます。

里山ではタニウツギの花が真っ盛りです。

タニウツギの花は谷筋で川面をバックが良く似合いますが、青空をバックもいいですね。(^^)/
