奈具が意味するもの

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 宮津市由良の奈具海岸や奈具神社の名前である「奈具」が意味するもの、それは羽衣天女と深く関わりがあります。

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 由良ヶ岳の北西麓に鎮座する「奈具神社」は、宮津市府中の「元伊勢籠神社」とも深い関りがあり、籠神社の外宮として祀られる「豊受大神(豊宇賀能賣命=天女)」、すなわち羽衣天女を主神として祀っている神社なのです。


 鳥居をくぐると拝殿を兼ねた立派な舞殿が見えます。

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 昔は盛大に神事の舞いが執り行われたと思われる広い舞殿です。

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 舞殿の後しろには本殿覆屋があります。

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 覆屋の中には立派な彫刻が施された本殿が収まっていました。

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 木鼻などの彫刻も細部にわたり彫が入り、当時の技術の高さが伺えます。

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 奈具神社の歴史は古く、醍醐天皇の、今から約千年前の延喜式神名帳に全国3132社が記載された中の一社に入っている由緒ある神社です。ただし、由良の奈具神社には羽衣天女の伝説は残されておらず、羽衣伝説の伝わる弥栄町船木の奈具神社から分霊された分社とも思われます。

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 下写真は弥栄町船木の奈具神社です。
こちらは羽衣伝説の伝わる神社ですが、もとあった奈具村の神社は、1441~1443年の大洪水で消失し、その後、溝谷神社の相殿で祀られていたものが、明治6年、式内号と霊石を当地に移し再建された神社です。

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さて、羽衣天女と奈具神社のつながり、そして奈具の意味ですが、まずは丹後に残る羽衣伝説を知る必要があります。

 昔、丹波の比治の眞名井に天下った天女が、和奈佐の老夫婦に懇願され比治の里にとどまり、万病に効く酒を醸して、老夫婦に莫大な富を与えました。しかし老夫婦は悪念を抱き、やがて天女に汝は我が子ではないと追い出してしまいました。
追い出された天女は路頭に迷い、「天の原ふりさけみれば霞立ち 家路まどいて行方もしらずも」と詠い、比治の里を退き村々を遍歴の果てに、船木の里の奈具の村にやってきました。そして「此処にして我が心なぐしく成りぬ」(私の心は安らかになりました)と云って、この地を安住の地としました。船木の里で終焉を迎えた天女は、村人たちによって、「豊宇賀能賣命(とようかのめのみこと)」として祀られました。

 丹後国風土記によると、天女は「ここに来りて我が心奈具志久(なぐしく)なれり」とあり、奈具神社の由来はこの奈具志久(おだやかに)という言葉によります。


 奈具海岸、日本海の荒々しさは無く、天女が舞いそうな穏やかな表情を見せる美しい海岸線です。
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 >> 丹後に伝わる羽衣伝説はこちらで <<






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